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ケーブルを装備するときには、貫通金物内部にネオシールを挿入し、締付けグランドとケーブルとの透き間にはダクシールやプラシール等を用いて、防水処理を行わなければならない。
(7)コーミングの設計と作り方
(a)概要
ケーブルが防水を必要としない甲板や隔壁を貫通する場合にはコーミング(電線貫通管ともいう)が用いられる。また、レーダー指示器その他のユニットのケーブル導入部にもコーミングが用いられる。
コーミングの設計については、貫通するケーブルの太さや、ケーブルの本数によって相違するので、参考例を示すにとどめる。
レーダーユニットのケーブル導入部に、コーミングを用いたときも、ケーブル貫通後は防湿、防火対策上からも確実な後処理を行う必要がある。
(b)非防水区画のケーブル貫通
非防水区画の隔壁や、船体構造物の厚みの薄い場所をケーブルが貫通する場合は、コーミング、カラー、ブッシュ又は当て板などでケーブルを保護する。防火壁を貫通する場合は、不燃性材料で防火構造とすること。
(c)コーミングの例を(イ)ケーブル1本の場合(ロ)ケーブルが2本以上の場合および(ハ)レーダー指示器の導入部のそれぞれについて図2・24〜図2・29に示す。
イ.ケーブル1本の場合

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図2・24

(注)パイプは、3/4”〜1−1/2”程度のもので、ケーブルの外径に適合したパイプ内径を有するものを用い、両端内面の角部は丸みをつける。

 

 

 

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